【食材のマリネついて】vol.26
マリネとは
マリネは
主に菌の繁殖を防ぎ保存したり、腐敗臭を抑え食べやすくする下処理のこと。
香味をつけた液体に材料を一定時間つけ、柔らかくし、香りをつける。
その他の効果として
・肉を柔らかくする
・風味づけをする
・美味しくする
香味をつけた液体
・マリナード・キュイ:加熱し液体
・マリナード・クリュ:加熱しない液体
低pHとは
酸性や
アルカリ性を測る値のこと。
0〜14まであり
・7より小さい:酸性
・7:中性
・7より大きい:アルカリ性
低pHは酸性をさす
低pHの状態に置くとどうなるか?
・筋繊維の間に隙間が生まれ水分が入る:保水性が高まる
・蛋白質分解酵素の働きが活発化する
・肉の筋繊維内のタンパク質アミノ酸に分解される時、筋繊維間の結束が弱まり軟化する
・筋繊維を取り囲むコラーゲンは酸化する事でゼラチン化する
・加熱すると溶けて柔らかくなる
マリネした肉としない肉の違い
【赤ワインにマリネした肉】
・アルコールの風味が強くなる
・赤ワインが一番高濃度
・赤ワインの浸透圧が高いため肉が脱水症状になる
【煮切った赤ワインにマリネした肉】
・肉やワインの風味を感じやすい
・よくフランス料理で使用される方法
・赤ワインの果実味が感じられる
・中まで赤っぽくなり筋繊維がほぐれている
【赤ワインビネガーにマリネした肉】:pHが一番低い
・吸水し、一番おもい
・肉のタンパク質に隙間ができ保水性が増したため
・味がぼやける
魚のマリネについて
【酢〆】
・身がどろっと溶ける
・表面が白くタンパク質が変性
・味がボケている
【塩〆→酢〆】
・鮮度がよく、旨味も濃い
・筋タンパク質が溶けにくくなる
・身の水分が減りアミノ酸アミノ酸濃度が増し旨味が出る